TVアニメ「22/7」の感想未満のもの――その2

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続き

 

#3 こんにちは、新しい世界

滝川回

 冒頭、河野が買ってきたぬいぐるみを「壁ちゃん」と命名

新しい指令が出てお披露目ライブをすることに。レッスンの合間に斎藤が滝川に対して放った「これ以上がっかりさせないで」は11話につながる。ライブ会場選びを主導し、ライブ当日も指示を飛ばす合田。合田はマネージャーという立場であるものの、G.I.P.内においては"上"の人間のようだ。

Overture→シャンプー

シャンプー中は滝川のモノローグが中心で会場の母親を見て動揺し、その後の自己紹介等にも影響する。自己紹介は河野のビーズ通しとメンバーコメ、戸田が何故か寝ている。滝川で事故っぽくなり、そのまま僕存が流れる。

僕存もモノローグが中心。自分のせいで周りに迷惑をかけてしまうと嘆いていると設備故障でメロディーが止まる。困惑するメンバーに盛り下がる客。ピアノが目に入り袖にはけて演奏を始める。意を汲んだ斎藤を筆頭に歌唱を再開する。合田の「写せ、滝川を」はステージから消えた滝川を映すことでここにいることを示すだけではなく、出来なかった自己アピールを兼ねている「僕も色を持ってた花」で滝川がスクリーンに映るのは出来すぎな気もするが。。顔を見せるために渡されたウサギの髪留めで決意を固めた表現。斎藤の髪型褒めというデレのシーンから個別ED。

Cパートで壁に対する疑問噴出シーン。藤間のなかなか言えないねで終わるが、何が言えなかったのかはおそらく不明のまま。

 

#4 約束に咲く花

藤間回

アバンで回想。藤間桜の祖母が藤間さくらという紛らわしさ。

滝川母に届いた招待状の謎。滝川母の病状は落ち着いたようで関連する話題は出ない。滝川が一歩外の世界に踏み出したのと呼応しているようだが。

戸田の「らんらんは悩みなんてなさそう」にお前が言うなと突っ込まれているが悲しき過去で言えば一番辛い経験をしている。

藤間の回想。藤間桜と藤間さくら、桜の思い出。週刊マンデーの発行部数を聞く河野。発行部数30万部は現実では週刊少年サンデー程度。ここから回想と現在が行ったり来たりする。シーンの切り替えを兼ねているため、そこまで悪くはないがメンバーを変えて9話までこれが続き、辛かった。桜の落葉と時期を同じくして世を去る祖母。

雨降る中だがメンバーの様子を見て撮影を決行。藤間の祖母の生まれた国、桜を見たいという訪日理由が回想で語られる。時期は定かではないがG.I.P.からの封筒が届いている。最後の父からのメールはBDで変更されている。Cパートおかしな河野さんで次回への引き。

 

#5 ひっくり返せばええんで!

河野回

ITF参加の指令。開催一週間前だが参加できた。漫画なら叩かれるなという立川先生のご意見。8話で示唆されているがステージを同じくしたメモリーズは同じレコード会社に所属するアイドル。揉めているメンバーを見て発した「あかーん」で回想入り。✕四で爽やか。お好み焼きパーティで懇親会、仲を深めるとともにエピソードを作ろうという目論見。滝川河野のぷに→顔を赤らめる→思てた反応と違う→うふ→えへ、みゅーみゅーも手伝うってや→ふん、の流れは凄い。

回想。父親を忘れられない母親。子供思いの母親。進路相談とG.I.P.の封筒。半袖から薄手の長袖になる季節、どれほどの時間経過かわからないが封筒が来たのは9月頃?

母親からの後押しがあって東京行きを決意。生まれや育ちが違っても混ぜてひっくり返せば何とかなるというお好み焼きのたとえでいい感じに収まったらしい。

ITF二日目。ファザコンとぷにっで大盛りあがり。円陣をやる。回想の新幹線の号車番号はBDで修正された。帰りのバスで手紙を見る戸田、父親と電話する佐藤、メガネを外し微笑む丸山、絵を描く立川と個別回要素の先出し。

Cパートで指令たくさんな壁

 

#6 偶数と奇数のあいだ

佐藤回

アバンはNICUで頑張る佐藤と佐藤母の願いと想い。

20の指令が出てメンバーそれぞれに仕事が割り振られる。オファーが来ていた仕事を許可するという指令であるが、これで壁ちゃんすごいになるのはピンとこない。「猫に学ぶ愛され力」を愛読する斎藤。おバカの片鱗を見せる。

リーダーは佐藤麗華と言われ困惑するがその暇もなく沖縄へ。

水着の撮影に対して衣装部が用意した水着にたいして「はしたない恰好でいたずらにファンを扇状すること自体が悪質」と抗議して回想入り。

清く正しく生きるのが母親との約束と父親とのやり取り。

立川河野の説得シーンに。気の持ちよう。気楽に行こう。「答え知ってるのに手を挙げられないやつ見てるみたいに少し寂しく思う」

斎藤の説得シーン。「己に与えられた責務はプロとして全うすべき」と言われ、リーダー就任も消化出来ていないこともあわさって悩み佐藤は次の藤間滝川説得シーンに続く。

「何の抵抗のない人はいないんじゃないかな」

「誰かの期待に答えたいと思うことはいいこと」

センターポジを指名された滝川がやってみて自分にも出来ることがあると思ったと言い、リーダーに相応しいと言われ、仕事に抗議している今の状態はリーダーとして正しいのか悩む。

G.I.P.からの封筒が届き、父親がアイドル業に乗り気。娘が元気に生きていてくれるだけでいいと言う。「何やってるんだろう、私」は東京行きを決めた過去のセリフか、絶賛抗議中の今か。

丸山の説得シーン。佐藤が撮影に応じなかった場合仕事が流れて諸々が無駄になる。指令を果たせなかったグループの今後は分からない。撮影に応じた場合、何事もなく進むが自尊心が傷つくだろうと話す。客観的には撮影に応じたほうが良いだろうが、丸山個人としては佐藤の悲しむ顔は好きではないと。ここで初めて撮影をしなくてもいいよと言ってくれる人が現れるわけなんですね。判断に迷うようであれば偶数奇数で決めるのも一つの選択とサイコロを渡す。

「人の期待に応えることは不純ではない」と撮影に応じる佐藤が出したサイコロの目は偶数で撮影をしないという選択が導かれるものであった。

リーダーとしての覚悟を決めて三原則を策定してED入り。Cパート、話しているとぐにゃあとなって終わり。

この回について佐藤に対して現実だとこんな子もう使ってあげないとなるよねといった評があった。当たり前の話だがこれは現実の話ではないし、リアリティを売りにしている作品でもないから、だから何だという話。合田が現場を仕切っていたり、衣装を用意するのが事務所であったりと出版社からオファーされた写真集であるのに、関係者が事務所で完結していて、不思議な感じ。Bプロ1期2話の猫耳ニャンニャン話も似たような話であったがそれぞれどう受け取るかは人それぞれ。女性アイドルで同じことやろうとするなら水着になっちゃうのかなと。

水着でファンを釣ることが正しいのかという思い、悩みとリーダーという立場を任されたことに対する不安をミックスして話を進めたために佐藤の拒否ポイントがうまく伝わってないように感じた。

 

#7 ハッピー☆ジェット☆コースター

戸田回

前回の続きからで戸田だけが食あたり回避。回想で持病の話。富山出身なので田園風景。入院して悠との出会い。

河野の代打でラジオ出演。映る建物はNHK渋谷放送センター。

回想入り。悠に誘われて屋上庭園で子どもたちと遊ぶ。屋上庭園は外出許可がおりない子供のために作られているものであるが、小児専門病棟がある病院か病院自体が小児専門である場合と思われ、屋上から富士山が見える(これは悠の勘違いとか知識不足とかでなく本当に富士山が描かれている)のも見え方が東京都内のものであるから、戸田は病状悪化により富山ではなく東京にある高度の小児専門病院に入院したと思われる。

「人生は遊園地」

イベントで全員分の自己紹介をする戸田。7人欠席でも場を保たした戸田の器量と客の器の大きさがスゴイ。

回想で恋チュンカラオケ挟んで、映るはSME六番町ビル。リーダーの代打インタビュー。雑誌のインタビューをレコード会社でやるのはわりとあるみたいですね。ジュンジュンからタワレコ風のショップでお渡し会は3rdシングル理解者発売のようで。

回想入り。戸田は退院できる程度には良くなったものの、悠は世を去る。突然のものなのか危篤状態にあってのものなのかは分からないが、戸田に対してごまかしごまかし隠されていても不思議ではないか。滅茶苦茶泣いて奇跡的に病気が治る。完治宣言の病院は富山っぽい。

一日の仕事が無事終わり、メンバーも快復して良かったという流れ。病気で仲良し子を亡くした戸田にとって安静にしていれば治るといってもメンバーが床に臥せるというのは辛かったでしょうね。過去と現在の行ったり来たりの違和感が少ない回でよく出来ていたという印象。

 

#8 夢見るロボット

丸山回

jeppで3000人規模のライブ。タイムカードで時間管理する丸山のきっちりについて。

スタッフが「丸山あかね」を聞いたことあるなあと言って回想入り。子安恒松と夏色キセキな両親。今と違い気分屋で感情豊かな子供時代。会場リハ終わりで気合入れる面々挟んで北見山地で遭難する丸山。「奇跡的な救出劇」の後、遭難の責任追及及びゴシップネタ化で夫婦関係が破綻。気分屋のせいで家族を傷付けた、感情的になると誰かが不幸になると。感情を抑えるためのツールとしてメガネの着用を始めた。ロボイジり食人族から円陣。ライブの一体感。最後は地下鉄抵抗主義で締めたらしい。アンコールを聞いてロボの目にも涙。ライブが終わってSME六番町ビル。丸山がインタビューを受ける後ろにはナナニジ表紙の桜回の週刊マンデー(4月)、週刊ヤングステップ(6月)、メモリーズ表紙の月刊歌姫グランプリ7月号がある。歌姫グランプリ表紙を見るにナナニジが掲載されているような感じはなく、メモリーズが特集されているがために置かれているようでメモリーズが同じレコード会社所属である可能性がここで出てきた。インタビューの場所が出版社である可能性は建物のモデルがソニー・ミュージックであること、置かれている雑誌が最新のものでなく、発行月がバラバラであることから低いと思われる。

泣いていたことについて聞かれ、煙に巻き、お時間ですで逃げる。風呂上がりの一杯でニコニコ顔でぷはぁ。メンバーが来て気付かれたときにメガネを掛けて「何か?」で終わり。Cパートで滝川が入寮。斎藤の「あなた変わったわ。いや、変わってないか」はいつの時点と比較して変わった変わってないの話なのか

 

#9 お星さまのララバイ

立川回

立川先生は徹夜なのか早起きなのか。姉妹仲は良好描写。"劇中"4thシングル(であるだろう)ムズイのリリース広告。滝川と居場所の話。居場所は歩き疲れてたまたま腰を下ろしたところ。疲れるまで歩くことのほうが大事と説く。

回想入り。立川三姉妹の話。小さい頃は姉が嫌いだった。マンガ好き。姉が嫌いと言いつつ、嫌いと言われて泣くあたり、本当は嫌いじゃないよね。

アニバーサリ―ライブの指令と温泉旅行。星見荘。

回想入り。姉と男子の喧嘩。割って入るものの、ピンチになるも長姉が来て落着。妹を馬鹿にされて怒ったというのが分かる。以後、仲がこじれることはなかったと。

話は温泉に戻る。ヤミー。ウニの生態を知らない斎藤にざわつく6人に微笑ましく眺める滝川。

回想入り。スカした立川に周囲のあたりはキツいが、水かけられるよりスマホが壊れたっぽいほうがショック。

入浴中もメガネをする丸山は完全にネタ。この前のライブから一体感が増したなぁと感じたのもつかの間、トランプで揉めるメンバー。「8人揃って22/7だろ」と諭して場を収める。

「一人が好きで一人が嫌いで、しっかりしててだらしなくて、頭良くて頭悪くて、強くて弱くて。ただの可愛い女の子」

立川絢香を表す言葉としてこれほどのものはない。良いではないかをしてED入り。

Cパートで解散指令。

#10 さようなら、私たちの世界

解散指令がでるところから。合田も流石に動揺するが、解散へ向けて手配を始める。壁の指令に従うことがG.I.P.の存在理由というようなことを言い、去る。事務所の片付けが進む中、解散会見をすることになる。気持ちのないセリフコメント、頭を下げない斎藤が不本意解散であることを匂わす。ファンによる解散反対運動も起こる。

上野駅で文潮に追われる滝川に助ける斎藤。大人いつも勝手私たちの気持ちは置き去りというシーンで車の流れ。大人は子供の上位互換のセリフで瞳に車の流れ。あなたの大切なものは何で去る。

佐藤父が麗華グッズを集めていたが、壁に何もしてあげられない通常盤のジャケットイラストが貼られていたり、ツイッターで何もしてあげられないに言及されてたりとまだ世に出ていないはずのものが出てきてミスなのかどうなのか。

メンバーがそれぞれ解散を消化出来ていない描写。立川が描いていた絵は宮島礼吏のAKB49っぽさがあり、あるいは宮島が提供した絵なのかも。丸山のシーンでは鳥が8羽飛んでいたが、メンバーは望んでグループから出ているわけではないので意味を見出すのは厳しい。

この回の空エメEDはいい感じ。斎藤の回想で滝川登場。

 

#11 ただその背中を追い続けて

昔は大人しい子だったという斎藤。吃音持ちでからかわれたりもした。アイドルを見るのが好きだった。周りと打ち解けようとしない、話そうとしない滝川が不思議だった。無理やり魔女役を押し付けられる。奇貨として頑張ってみようと思えるメンタリティは適性があったんだろうなと。いきなり現れて完璧にピアノ伴奏やる滝川は謎の子。

演劇本番でりんごを隠すいじめっ子と舞台上で制裁をする滝川。滝川のたくましい背中に勇気をもらってアイドルを目指し、レッスンを積んで今に至る。滝川に忘れられていてショック。

滝川が事務所に行くと暗い中先にいた藤間。黒幕感があったがそうではなく。他のメンバーも集まる。エレベーターがB7を指していることに気付き、メンバーがきていることを察知する合田。思い出話をしてわんわん泣く。

回想。自分の大切なものが壊れちゃう気がしてと舞台上で制裁した理由を話す。滝川の背中と覚悟決めた顔を見て、昔から大切なものを守るためなら何をするかわ分からん人だという滝川評で終わり。ED冒頭の風に吹かれる前髪はレイヤーミスがあったようで円盤ではサングラスの上にきている。Cパート、壁から中尾隆聖の声がした。

 

#12 ナナブンノニジュウニ

グループ結成日というのもあって事務所に群がるファンに誘導看板が。

目的は観察でした、現場での言動も逐一報告を受けていましたという告白。ある種の実験で群衆の心を動かすことが目的。8人が選ばれたのは偶然らしい。

キレて壁をボコる

「ずっと思ってた。アイドルなんて嘘くさいって。でも違った。みんな戸惑いながらも必死で前を向こうとする人たちだった」

各々得物を持って壁を壊すのはシュール。壁の向こう側には暗室があり、指令プレス機や楽曲制作ツール、メンバーの幼少期の写真まで。階段を進んでいくと、水上音楽堂に。事務所に集っていたファンが集められていて、マイクまで用意されていた。

ファンのために歌って踊ろうと。アイドルやめない宣言。オタクが新曲のムズイインストを一斉に流すという優秀さ。壁が一周年ライブの準備をしなさい。ただし、メンバーが来なかった場合は何もしないことと指示していたこと合田によって明かされる。

三人加入指令と東條柊神木の登場で終わり。